見えないものを捉える

長野の山麓で過ごした秋の夜更けにふと目が覚め、名古屋では見られないほど星を期待して夜空を見上げました。山の端に冬の星座オリオン座が昇ってきています。秋にも見えるんだ!と嬉しくなりました。メガネをかけて気づきましたが、試しにメガネを外すとよく見えません。思いつきで、スマホで撮影してみたところ、なんとオリオンの腰の三つ星ベルトの下にある三つ星まで写っています!裸眼では存在しないも同然のものを、最新の機器(最新機種ではないですが)ははっきり捉えるのですね。その性能と自分の眼の不確かさの両方に驚かされました。
見えないものを捉えるってすごいことですね。望遠鏡、顕微鏡、レントゲン、気象衛星などは見えないものを見たいという人類の願いを実現し、世の中を大きく変えました。でも、見たくても見えないもの〜子どもたち一人ひとりの内面や、彼ら・彼女らが生きていく未来の世の中など〜はまだまだたくさんあります。最新技術を搭載した機器はもちろん、的確な情報、蓄積した知識や経験に裏打ちされた直感、そういうものをレーダーのように駆使して、見たくても見えない大事なものごとを、できる限り正確に捉えて行けたら良いなと思います。

前の記事

まさかに備える新着!!