揺れる世界で

日本列島に大災害が発生すると噂される日(7月5日)が迫っています。その昔、「ノストラダムスの大予言」も7月でしたが、常に災害級の熱波や豪雨に見舞われつつ、南海トラフ地震も科学的見地からいつ起こっても不思議でない、と常々意識させられている私たちですから、大災害発生は「予言の実現」ではなく、「直面する現実」そのものでしょう。ここ数日だけでも、九州や北海道、関東で地震が頻発し、ここ東海地方でも豪雨による地崩れが起きています。そういう報道に接するたびヒヤリとします。
 それでも、自然災害に対してならできる限り備え心の準備もできますが、世界中で起きている軍事紛争に対してはどうなのでしょう。動機や誘因はなんであれ、特定の誰かが意図的に生じさせている人災なのは確かですから、人間同士歩み寄れればそもそも防ぎ得ることのはずです。なのに、世界のほとんどの人間は何もできない。大地震や津波による瓦礫の街や負傷者の姿と、爆撃による瓦礫の街や負傷者の姿とは、なんと似通っていることか。弱い立場の民は、揺れる世界で大きな力に翻弄されるしかない、と歴史が冷酷に告げているのでしょうか。子どもたちの平和な未来を私たち大人はちゃんと守ってやれるのか、戦争と平和の岐路に立たされているような思いがします。

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