藤井聡太二冠に続け!
圧巻の強さで前代未聞の快挙を次々と成し遂げる、天才棋士・藤井聡太二冠。彼の在籍する名古屋大学教育学部附属高校から、真西へ約1.5kmの「ご近所」に我がエコル・ア・パンセの教室は位置しています。私には近くても遠い異次元の存在ですが、無限の力を秘めた子どもたちにとっては決して手の届かない異空間の住人ではありません。
最近、40年来の付き合いの友人から、黄楊の手彫り駒の本格将棋セットの寄贈を受けました。ありがたく拝受し本物の手触りを楽しんだまではいいのですが、チェスを楽しんだ経験はあっても将棋の並べ方すら知らない私、知っているルールは、チェスと違って相手から取った駒を持ち駒にする、ということだけ。このままでは猫に小判か、さてさて、子どもたちにどうアプローチしようか、と思案し始めました。ところが、その日教室へ飛び込んできた子どもたち、「あっ将棋だ、やろう、やろう!」とさっさと並べ、さっそく対局を始めました。みんな、おうちでお父さんやおじいちゃんから御指南をうけていたわけですね。なるほど、案ずるより産むが易しだったか。これは遅れをとっていてはいけないぞ、と翌日将棋の学習マンガを買ってきて通読しました。なるほど、将棋、奥深くて面白そうですね!何より気に入ったのは、節度あるマナーが大切にされているところです。ティーンエイジャーにはありえないぐらい謙虚で礼儀正しい藤井二冠の源がこれだったか、と腑に落ちました。
いつもやんちゃな子どもたちも、将棋を通じて節度や落ち着き、集中力、粘り強さを身につけてくれるかな、と密かに期待するところです。将棋に限らず、熱中できる何ものかと出会い、藤井二冠にように迷い無く突き進んでほしいです。