男子三日会わざれば、刮目して見よ

前回、お盆期間の始めに卒業生Tくんらと登山した話をお伝えしましたが、数日後、今度はなんと西は大分県から、卒業生Iくん(立命館アジア太平洋大学:APU 2年)の、びっくり訪問です。臥薪嘗胆(?)の浪人生活1年間をこの教室で送り、努力の甲斐あってAPUの優秀者奨学生としての誉れ(と実益)を得たIくん、国際色豊かなキャンパスで培った自信をのぞかせながら、この1年半の来し方を語ってくれました。2年前の夏、毎日一緒にお弁当を広げたキッズも、初めて会ったキッズも、みな大喜び。このときばかりは嬉しすぎてまとわりつき、「密接」の回避はできませんでしたよ!

Iくん、「この教室で、自分は読書好きになれた。でも当世の大学生はまるで本を読まない。それは本当にもったいないことだ。だから、自分は読書の意義を広めるイベントを別府で開催することにしました。」と、さらりと言い、クラウドファウンディングで準備中の、そのイベントの様子をスマホで見せてくれました。そのメインゲストには、なんとあの、偉大なるAPU学長の出口治明先生が決まっていて、その対談相手として湊かなえさんか宮部みゆきさんにお願いしたいと考えていると。
あまりのスケールの大きさに、再度びっくりしました。2年前の春、浪人が決まり、お父様に連れられて初めてこの教室に現れた彼は、今なので正直に言いますと、「尾羽打ち枯らして」といった風情でした。いやもう、まさに「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」です!
こんな小さな教室から羽ばたいていった青年たちの成長ぶりは、実に頼もしいです。雄々しすぎて、眩しすぎて、この先彼らをやっかむ輩に足を引っ張られたりすることもあるかもしれません。でも、「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」。自分がこれだと信じる道を、自分の知恵と勇気で切り拓いていってほしいです!もちろん、ささやかながら弊社からもクラウドファウンディングへ協力することを約束しましたよ。それが目的で、気温37度の中、汗をかきかき来てくれたのですから(笑)。

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