たとえ世界が変わっても
アメリカ合衆国で第2次トランプ政権が発足しました。新大統領は早速、気候変動に関するパリ協定やWHO世界保健機構からの離脱、性的少数者の否定や移民の排斥政策などを矢継ぎ早に打ち出し、多様性・公平性・包摂性を否定しながら自国第一主義で大国運営をしていこうとしています。20世紀終盤から21世紀にかけて、国際協調のもとで世界中の人々が普遍的価値あるものとして育ててきた事柄が、根本から否定され、意味を失ってしまうのでしょうか。私たちは何を指針として行動していくことになるのでしょうか。
思えば、日本でも明治維新、昭和の敗戦など短期間にガラリと国民の価値観が変わってしまう大変革がありました。そういう時代の荒波を、上手に乗り切った人もいれば被って沈んでいってしまった人もいたでしょう。時代の分水嶺がどこにあったかは後でしかわからないはずです。もし、今回の荒波で世の中が大きく変わるとしても、自分を含め老いゆく者たちは、これから長く生きていく子どもたちが幸せでいられる世界を守らねばなりません。そのためにも、私は教室の子どもたちを、より強く、より賢く、より優しい人へ育てていくことに専念したいと思います。