巣立った後に
短い2月は「逃げる」、慌ただしい3月は「去る」とも言いますが、別れと出会いの春がまもなくやってきます。エコル・ア・パンセでも、4人の大学受験生が巣立っていきます。彼らがいなくなる寂しさは例えようもないですが、いいこともあります。
最近、嬉しい訪れがありました。一つは、京都へ進学したかつての教え子Cさんが、短い帰省の合間に久しぶりに教室を訪問してくれたことです。4月から大学4年生になるCさんは、高校時代に私が授けたアドバイスを大学生になってからも守ってくれながら、今後取得を目指す資格や進路の抱負を活き活きと語ってくれました。また、かつて指導を受けたY先生が現在出講中の旨を伝え、先生にお手紙を書いてみたら?と促すと、素直に心を込めた手紙を書き上げ、託してくれました。これを受け取るY先生の喜びの笑顔が楽しみです。
そしてもう一つ、郵便ポストに見慣れないものが届いていました。それは、エコル・ア・パンセ第1期卒業生のSちゃんが、留学先の米国から送ってくれたエアメール!「エコルのみんな元気ですか?」との問いかけで始まるその可愛いカードから、充実した日々の雰囲気が色濃く伝わってきました。ニューヨークで撮ったカラフルな写真もいっぱい同封してありました。激動するアメリカの真っ只中で、20代の若い感性でどれぐらいいっぱいのものを吸収して帰って来るのでしょうか。歴史のうねりをリアルタイムで肌で感じ取ってくる体験は何ごとにも替え難いものとなるのでしょうね。