【手を動かす・頭を動かす】

 最近エコル・ア・パンセでは、新聞のコラムを写し書きする小学生が増えました。進級お祝いに専用ノートをプレゼントしたのです。高学年は大人の新聞を、中学年以下は小学生新聞を切り取り糊で貼り、丁寧に文字を写し、ところどころ誤りを消しゴムで丹念に消す。こんなことが結構ハマるようで、どの子も作業に集中します。縦書きなので、みるみる小指の付け根辺りが真っ黒になっていきます。各自でつけるタイトルを考えながら、書いていきます。私も隣で一緒になって書き写していきます。「先生、書くの速〜い!」「先生は漢字見なくてかけるからいいなあ」と褒めてもらえてちょっとした役得です。

 スマホ全盛時代ですから、目を動かす、指を動かす、そして口を動かすことはあっても、ちゃんと手を動かしたり、頭を動かしたりする機会は減っているかもしれません。学習法というにはあまりにシンプルな方法ですが、これはなんて読むの?と尋ねながら国語辞典を引く。書き終えたときどんなタイトルをつけるのかな?コラム氏の意図は汲み取れたかな?小学生時代からこれを続けていったら、随分さまざまな力がつくだろうなと思います。

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