波乱の幕開け2020

2020年の松の内もあっという間に過ぎましたね。遅まきながら本年も教養学舎を宜しくお願いいたします!

 2019年の国政は「桜」疑惑が疑惑のままの幕引きでした。あったはずの書類は細断され、あるはずの公文書データは消去された上「公文書ではない」とされ、公人・私人の区別や反社会的勢力の定義も場合によりけり、、、なんでもありの状態でした。のみならず、年末にはカルロス・ゴーン被告がレバノンへ逃亡、年始には米国大統領の指令によるイラン要人殺害という、国際情勢を揺るがす大事件が勃発。2020年の私たちの運命はどうなるのかと身震いする恐ろしい事態ですが、子どもたちが大好きなことわざカルタの ”無理が通れば道理が引っ込む” の通りでもあるなあ、と妙な感心もしてしまいました。

 2019年の国内人口は前年比で鳥取県全県民人口に匹敵する数の自然減だったそうです。正直に生きていてさえこの国の未来は先細りなのに、国内では不正直が、国外では無法がまかり通るようでは、この先まさに ”五里霧中”。この教室で学ぶ子どもたちは、将来この国や世界を引っ張っていくであろう人材です。進む道がいばらだらけでは切なすぎます。”天網恢々(てんもうかいかい)疎にして漏らさず”、世界中で偽りや不正義がただされ、真面目で正直な生き方が復権する時代の始まりであってほしいです。

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