災害は忘れる前にやってくるのだから
連日、新型コロナウイルスの感染拡大について報道がなされています。ここ名古屋でも、ハワイ帰りのご夫妻から感染拡大が懸念されています。昨日、ついには市民ランナーの憧れ・東京マラソンで一般の部の出走取りやめが公式に決定してしまいました。私が例年参加を楽しみにしているナゴヤウイメンズマラソンも、おそらく一般ランナーとして諦めなければならないのでしょう。
突然降って湧いたようなこの国家規模の災厄、今後の推移を最大の注意で見守らなければならないのは当然です。中国経済の今後やビッグイベント・東京五輪への影響など、政官財界全ての関心がこのウイルス災禍に向けられているのも当然でしょう。ですが、今年本当にきちんと進められなければならないのは、センター試験も終了した大学入試新制度の一刻も早い確定です。記述式が消えた新たな試行テストもない、英語民間試験もない、経験上のデータもない、無い無い尽くしの中で受験準備を粛々と進めなければならない次の受験生たちは、何を指針に方向を定めていけば良いのでしょうか。この世代は運が悪かったね、では済まされないことです。
大規模水害が毎年発生し、大地震や火山噴火のリスクも常時抱え、その上ウイルスの猛威とも闘わねばならないこの日本列島。まさに、災害の常設展示場です。前の災害の爪痕が生々しいうちに次々と襲ってくる災禍。一瞬たりとも油断できない日々で、せめて受験生たちには安心を与えてほしい。それは文教関係者が最優先で取り組むべきことだと、強く訴えたいです。