子どもの成長から学ぶ

小学生も中学生も1年生は入学から、2年生以上は進級から、はや半年が過ぎました。今年は行動制限などの影響が少なく、4年前の日常に戻った感があります。子どもは子ども同士で密着しながら成長していきます。互いの距離を置いて、なんてできない相談だったなあと今更に思います。今は、お互いの表情を見ながらの遊びや対話を通じて、子どもらしく伸び伸びすごしてくれていることを一番ありがたく感じます。また、中学生が勉強の合間に手にとる書籍をチラッと見ることでも、大人びていく身体だけでなく心の成長も感じたりします。
 教室で普段の様子を見ていると、些細なことでのもめごとは起きるものの、半年前とは交流のありようが明らかに変わり、みなそれぞれ関係性の構築が本当に上手くなったなあと感心します。自分の気持ちや考えを伝える言葉の発達も、それを助けています。しかも、電子ゲーム機のない環境なので、おり紙、輪ゴム、ハサミ、のり、ペン、毛糸などアナログな道具も用いて創意工夫を凝らした遊びを日々編み出していきます。
 子ども達が見せてくれる円滑なコミュニケーションと快活なチームビルディングは、集団生活を快適にするために不可欠な技術です。学校に限らず、スポーツチームや職場などでも、伸び伸びとした雰囲気の集団は個々の能力を最大限発揮する場を与えてくれます。エコル・ア・パンセという小さいながらもユニークな集団を統括する者として、日々子どもたちから学ぶことがいっぱいです。

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