【参議院選挙を終えて】

18歳、19歳に選挙権を拡大した初の国政選挙が終わりました。世界中で経済や流通だけでなく新たな帝国主義的動きやテロなど負の側面までグローバル化していく現在、日本が今後どのような国家となろうとするのか、従来の立憲平和主義国家としてのあり方を変え得る結果が示されました。

かつて、第一次世界大戦から第二次大戦までの歴史を学んだとき、どうして民主国家だったドイツに極端な反人道的政治権力が育ってしまったのか、その暴走を止められなかったドイツ国民の振る舞いを大いに疑問に感じてきたのですが、今では、ブレグジットの一連を見るまでもなく、人々が日常で感じる不満が被害感情となって他民族を敵視する心情まで生まれ、排他的な風潮として許容され定着していく有り様を、悲しいことですが実感できるようになりました。

人間とは理性でなく感情で動くものだと言われ、自分自身も確かにそうだと自覚します。であれば、せめて子どもたちには思いやりや愛情の種をふんだんに蒔いて育て、葉をいっぱい広げて花を咲かせ、結実させ、ネガティブな感情や毒を含んだ感情が頭をもたげる余地なんてないほど、優しい感情やポジティブな感情で心を埋め尽くしてあげたいと思うのです。

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