コロナとオンライン授業

1月下旬から2月上旬にかけて、名古屋市内の小学校でもオミクロン株感染激増による学級閉鎖が連鎖的に発生しています。突然、子どもたちが在宅になってしまうことの衝撃(?)の大きさは、有職の保護者さまはもちろん、専業主婦・主夫の保護者さまにも言葉では表現できるものではないでしょう。

ともあれ、学級が閉鎖されてしまったことは仕方がない。そこで出番到来!!の学校貸与のタブレットパソコン。ウイルス陽性者も濃厚接触者も陰性者も誰もが平等に授業を受けることを可能とする、画期的なツール!のはずでしたよね。ところが、ご家庭における正規授業はもちろん、顔合わせの「朝の会・帰りの会」すらもオンラインで一切行っていない市立小学校が圧倒的だという現実を目の当たりにしました。多額の税金を投じてせっかく整備したのに、なぜやらないのしょう? コロナ禍も3年目になりました。準備期間というには十分過ぎる歳月が過ぎました。一定数の、家庭で実施困難な児童・生徒については、空の教室で同時受講させることもできるはずです。オンライン授業が全く行われない理由には、皆目見当がつきません。

一方、私立小学校や大学附属小学校では、オンラインで授業が行われています。たまたま、その場を共にする機会があり、授業の様子をじっくり観察することができました。あたかもリモートワークよろしく、ヘッドセットマイク姿で、画面に向かい「はい!〜〜です。」「今から帰りの会を始めます。」などの受け答えも慣れたものです。先生方の肉声はほとんど聞き取れませんでしたが、資料配布も配信動画視聴の指示も、その一台の中で完結しており、実に有効に活用されています。何よりも、1日に4時間程度とはいえ、家庭生活にメリハリをつけられるのが最大のメリットです。

さて、市立小学校のタブレットパソコン。貸与されて1年近くが経ちましたが、スクラッチ(プログラミング)かローマ字入力練習か、たまにパワポ作成ぐらいに使われているのを見るぐらいです。こんな「宝の持ち腐れ」では、子どもたちもパソコンもかわいそうですし、学校関係者の教育格差に対する意識が、今まさに問われています。

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