リメンバー・パールハーバー、リメンバー・ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ

 12月8日は、日本軍の真珠湾奇襲攻撃により太平洋戦争の戦端を開いた日です。世界大戦は世界中の人々に悲しみをもたらし、日本の豊かな国土を焦土と変えた挙句に、2発の原子爆弾投下によって終結しました。戦争は誰もが憎むべきものでありながら、なぜか人類は戦争への歩を進めてしまう。今また、米国大統領による、イスラエルの首都をエルサレムとして承認するという発表が、憎しみの対象を戦争ではなく、敵対国へとすり替え、憎しみの連鎖を強化しています。北朝鮮による核攻撃も絵空事ではありません。

 人類は大自然の前では無力だということを、チェルノブイリに続けて住めない土地を産み出してしまったフクシマの惨事によっても世界中の人が思い知ったはずです。だったら、せめて言葉の通じる人間同士は力を合わせてたった一つの地球を守り抜こう、とならないものでしょうか。

 76年前にはまるで今の北朝鮮のようだった日本国の一員として、危機の色を日々濃くする今の世界に働きかけられることは何だろうと、深く考えてしまいます。教室の子どもたちは「戦争はいやだ!」「戦争に行きたくない!」と口々にいいます。その思いを大人として裏切らないために、72年前に日本人が心から誓った反戦と平和への祈りを受け継いでいきます。

 

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